転居届の転送開始日を間違えたと気づくと、郵便物がいつから新住所へ届くのか、すでに提出した内容を取り消せるのか、もう一度出しても二重にならないのかが不安になりやすいです。
特に引っ越し直前や引っ越し後に日付違いへ気づいた場合は、数日の差でも公共料金、保険、クレジットカード、役所関係、学校や勤務先からの郵便物に影響する可能性があります。
大切なのは、転送開始日だけを画面上で手軽に直せるとは考えず、提出方法や受付状況に応じて、正しい内容で再提出するのか、旧住所または新住所を受け持つ郵便局へ相談するのかを早めに判断することです。
日本郵便の案内では、転居届を提出してから登録までに3〜7営業日を要するとされているため、開始日を早めたい場合ほど、今日中に動くかどうかで届き方が変わることがあります。
ここでは、転居届の転送開始日を間違えたときにまず確認すべきこと、e転居で修正できない理由、再提出と郵便局相談の使い分け、郵便物が途切れやすいケース、今後の住所変更で見落としを減らす手順まで、実務的に迷わない流れで整理します。
転居届の転送開始日を間違えたときの直し方

転居届の転送開始日を間違えた場合は、最初に「まだ登録前なのか」「すでに転送が始まっている可能性があるのか」「e転居で申し込んだのか、紙の転居届で出したのか」を分けて考える必要があります。
結論として、e転居で登録した情報はWebサイトや郵便局アプリから後で修正できないため、正しい内容で再度提出するか、本人確認資料と転居届受付番号を用意して旧住所または新住所の配達を受け持つ郵便局へ相談するのが現実的な対応になります。
また、転送開始希望日を入れていても、提出後すぐに必ず反映されるわけではなく、登録までに日数がかかる点を前提にして、早すぎる日付と遅すぎる日付のどちらを間違えたのかで対処を変えることが大切です。
最初に確認すること
転送開始日を間違えたと気づいたら、まず申込控え、受付完了メール、転居届受付番号、提出日、旧住所、新住所、転居者名を確認し、どの情報が正しくてどの情報だけが誤りなのかを切り分けます。
開始日だけを間違えたと思っていても、実際には転居者の氏名、旧住所の部屋番号、新住所の建物名、世帯全員か一部だけかという指定まで一緒にずれていることがあるため、再提出前に全項目を見直すことが重要です。
紙の転居届をポストへ投函した場合は、手元に受付番号が残っていないこともありますが、その場合でも本人確認資料を用意し、旧住所か新住所の配達担当局へ事情を説明すると相談の入口を作りやすくなります。
特に「明日から転送されると思っていた」「引っ越し日より前に転送される設定にしてしまった」「旧住所にまだ住んでいる期間がある」という状況では、郵便物がどちらへ向かうべきかを具体的な日付で説明できるようにしておくと、話が伝わりやすくなります。
焦って同じ内容を何度も送るより、誤った届出の情報と正しい希望内容を並べて整理してから動くほうが、後の確認や郵便局への相談で無駄な往復を減らせます。
e転居は画面で修正できない
e転居で申し込んだ転居届は、登録後にWebサイトや郵便局アプリの画面から開始日だけを編集するような修正ができないため、マイページ感覚で日付変更できると考えると対応が遅れます。
日本郵便は、トラブル防止のため、e転居で登録した情報をWebサイトや郵便局アプリで変更できないと案内しており、正しい内容で再度提出するか、本人確認資料を持って新住所または旧住所の配達を受け持つ郵便局へ相談する流れになります。
この仕組みは不便に感じる一方で、他人が勝手に転送内容を変えると郵便物の受け取りに大きな問題が起きるため、住所、氏名、転送先、開始日などを簡単に後から書き換えられないようにしている面があります。
そのため、e転居の受付完了メールや受付番号が残っている場合は削除せず、相談時にすぐ提示できるようにしておくことが大切です。
公式情報を確認したい場合は、日本郵便のe転居登録情報の修正に関するQ&Aを見てから、再提出か郵便局相談のどちらを優先するか判断すると安全です。
再提出で直せる場合
開始日を間違えたものの、転居先や氏名などの基本情報が明確で、正しい内容をあらためて届け出られる状況なら、正しい開始日で転居届を再提出する方法が候補になります。
再提出を選ぶときは、前回の誤った届出をなかったことにするというより、郵便局側で確認が必要になる可能性がある新しい届出を追加するという意識で進めるほうが現実に近いです。
同じ旧住所から同じ新住所へ転送する内容でも、開始日が違う届出が複数あると確認に時間がかかる可能性があるため、急ぎの郵便物がある人は再提出だけで安心せず、配達担当局へ相談することも検討します。
再提出時には、旧住所の表記を前回と完全にそろえ、マンション名、部屋番号、世帯主名、転居者名の漢字やフリガナを変えないようにすることで、別人や別世帯の届出のように見えるリスクを下げられます。
特に開始日を早めたい場合は、登録までの時間を考えると、再提出の操作を終えただけでなく、重要な差出人に直接住所変更を依頼する対策も並行するほうが安全です。
郵便局へ相談すべき場合
すでに転送が始まっている可能性がある、開始日をかなり前後に間違えた、旧住所にまだ家族や同居人がいる、重要書類の到着予定が近いという場合は、再提出だけでなく郵便局への相談を優先したほうがよい場面があります。
相談先は、家の近くのどの郵便局でもよいと考えるより、旧住所または新住所の配達を受け持つ郵便局を意識することが大切です。
配達担当局であれば、その地域の配達や転送の実務に関係する確認がしやすく、誤った開始日が実際の配達にどの程度影響しそうかを相談しやすくなります。
相談時には、届出をした本人の運転免許証、資格確認書、マイナンバーカード、在留カードなどの本人確認資料を用意し、受付番号、提出日、誤った開始日、正しい開始希望日を具体的に伝えます。
電話で概要を聞いたあとに窓口で本人確認が必要になることもあるため、急ぎの場合ほど、受付番号と本人確認資料を持って直接相談できる時間を確保しておくと対応が進めやすくなります。
開始日を早くしすぎた場合
引っ越し前の日付を転送開始日にしてしまった場合は、まだ旧住所で生活しているのに郵便物が新住所へ転送され始める可能性を考える必要があります。
ただし、転居届は提出後すぐに登録されるわけではなく、登録までに3〜7営業日を要すると案内されているため、間違えた開始日がすでに過ぎていても、実際の反映状況は提出日や処理状況によって変わります。
旧住所にまだ受け取りたい郵便物がある場合は、誤った開始日、実際の引っ越し日、旧住所で受け取りたい最終日を整理し、配達担当局へ早めに相談することが大切です。
特に家族の一部だけが先に引っ越す場合や、単身赴任、学生の下宿、二拠点生活のように旧住所にも人がいる場合は、誰の郵便物をいつから転送したいのかを名前単位で説明する必要があります。
開始日を早くしすぎたときは、旧住所のポストをしばらく確認できる体制を残しつつ、新住所側でも到着確認を行い、郵便物が分散しても見落とさないようにすることが現実的な予防策になります。
開始日を遅くしすぎた場合
引っ越し後の日付より遅い転送開始日にしてしまった場合は、旧住所に届く期間が長くなり、退去後のポストに郵便物が残るリスクが高くなります。
このケースでは、正しい開始日で再提出するだけでなく、旧住所を管理している不動産会社、管理会社、大家、同居人、家族などに、一定期間だけ郵便物の確認が可能か相談しておくと安心です。
退去後の旧住所ポストに郵便物が入り続けると、個人情報が見られる、重要書類に気づかない、次の入居者に迷惑がかかるといった問題につながりやすくなります。
ただし、管理会社や大家が郵便物を勝手に開封することはできないため、受け取りや保管を頼む場合でも、依頼できる範囲と引き渡し方法を丁寧に確認しておく必要があります。
開始日を遅くしすぎたときは、郵便局への相談、正しい届出の再提出、差出人への住所変更、旧住所ポストの確認手段を同時に進めることで、空白期間のリスクを小さくできます。
手元に用意するもの
転送開始日の間違いを修正または相談するときは、本人確認資料だけでなく、誤った届出と正しい希望内容を説明できる材料をそろえておくと、窓口や電話での確認がスムーズになります。
特にe転居では受付番号が重要な手がかりになるため、受付完了メール、スクリーンショット、メモなどが残っていないか確認し、すぐ見せられる状態にしておきます。
- 転居届受付番号
- 届出をした本人の確認資料
- 誤った転送開始日
- 正しい転送開始希望日
- 旧住所と新住所
- 転居者全員の氏名
- 重要郵便物の到着予定
これらを一枚のメモにまとめておくと、「いつからどちらの住所で受け取りたいのか」という要点が伝わりやすくなり、同じ説明を何度も繰り返す負担を減らせます。
窓口で相談する場合は、代理人ではなく届出をした本人が行けるほうが話が早いことが多いため、本人が行けない事情があるときは、事前に相談先へ必要な持ち物を確認しておくと安全です。
ケース別の初動
転送開始日の間違いは、早くしすぎたのか、遅くしすぎたのか、日付だけでなく住所や氏名も誤ったのかによって、優先すべき行動が変わります。
同じ「間違えた」でも、まだ登録されていない可能性が高い段階と、すでに転送が動き出している段階では、再提出だけで足りるか、配達担当局へ相談すべきかが異なります。
| 状況 | 優先する対応 | 注意点 |
|---|---|---|
| 開始日を早めた | 配達担当局へ相談 | 旧住所で受け取る郵便物を確認 |
| 開始日を遅らせた | 再提出と旧住所確認 | 退去後の空白期間に注意 |
| 住所も間違えた | 正しい内容で再提出 | 本人確認資料を用意 |
| 重要書類が近い | 差出人へ直接連絡 | 転送不要は届かない |
表の対応はあくまで初動の目安であり、実際には提出方法、受付状況、配達担当局の確認内容によって案内が変わることがあります。
不安が強い場合は、正しい転居届を再提出するだけで終わらせず、旧住所または新住所を受け持つ郵便局へ相談し、重要な差出人にも住所変更を直接伝える三段構えにすると見落としを減らせます。
転送開始日の仕組みを理解する

転送開始日の間違いを正しく直すには、転居届を出した日、転送開始希望日、実際に登録される日、転送期間の起算日がそれぞれ別の意味を持つことを理解しておく必要があります。
この違いを知らないまま「開始日を書いたからその日から必ず転送される」と考えると、登録に必要な日数や転送期間の考え方を見落とし、引っ越し前後の郵便物を受け取り損ねる可能性があります。
ここでは、日本郵便の公式案内に沿って、開始希望日と登録までの日数、1年間の転送期間、転送されない郵便物の考え方を整理します。
開始希望日と登録日は違う
転居届には転送開始希望日を記入しますが、その日付はあくまで転送を始めたい希望日であり、提出した瞬間にシステムへ即時反映される日付ではありません。
日本郵便は、転居届に記入した転送開始希望日から転送すると案内する一方で、転居届の提出から登録までに3〜7営業日を要すると説明しているため、直前の届出では希望日に間に合わないことがあります。
たとえば、引っ越し前日に慌てて転居届を出して「明日」を開始日にしても、登録がまだ完了していなければ、実際の転送は数日遅れる可能性があります。
そのため、開始日を遅く間違えた場合だけでなく、正しい開始日を入れていても提出が遅かった場合には、旧住所のポスト確認や差出人への直接連絡が必要になることがあります。
公式の目安を確認する場合は、日本郵便の転居届提出後の転送開始に関するQ&Aを参照し、希望日と登録日を混同しないようにしましょう。
転送期間は届出日から数える
転居届の転送期間は、転送開始希望日からではなく届出日から1年間と案内されているため、開始日をかなり先に設定した場合でも、転送期間の終わり方に注意が必要です。
たとえば、早めに転居届を出して開始日を数週間後にした場合、感覚としては開始日から1年転送されると思いやすいですが、公式案内上は届出日を基準に考える必要があります。
| 項目 | 意味 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|
| 届出日 | 転居届を出した日 | 転送期間の基準になる |
| 開始希望日 | 転送を始めたい日 | 登録完了日とは限らない |
| 登録完了 | 処理が反映される時点 | 3〜7営業日かかる |
| 転送期間 | 届出日から1年間 | 開始希望日からではない |
開始日を間違えたときに期間の終わりまで気にする人は少ないですが、長期出張、単身赴任、仮住まい、建て替え中の一時転居では、1年後の更新時期にも影響します。
転送期間が過ぎると郵便物等は差出人へ返還されるため、開始日の修正だけで安心せず、いつまで転送されるかもメモしておくと後の更新忘れを防げます。
転送されない郵便物もある
転居届を出していても、すべての郵便物が必ず新住所へ転送されるわけではなく、差出人が「転送不要」と指定した郵便物等は転送されません。
転送不要の郵便物は、差出人が「その住所に住んでいない場合は返還してほしい」という意思を示しているため、転居届の開始日を正しく直しても、新住所へ回してもらうことはできません。
- 銀行の本人確認書類
- クレジットカード関係
- 行政手続きの一部
- 保険や証券の重要通知
- 資格や学校関係の書類
これらは一例であり、実際に転送不要かどうかは差出人の指定によって変わるため、重要書類が届く予定がある場合は、転居届の修正とは別に差出人へ住所変更を直接依頼する必要があります。
転送不要の扱いを確認したい場合は、日本郵便の転居届で転送されない郵便物に関するQ&Aも確認し、転送サービスだけに頼り切らない判断をしましょう。
間違えた日付ごとのリスクを減らす

転送開始日の間違いで本当に困るのは、手続き上のミスそのものより、郵便物が旧住所と新住所のどちらへ向かうか分からなくなり、確認できない期間が生まれることです。
開始日を一日間違えただけなら大きな影響がない場合もありますが、退去日、入居日、重要郵便物の発送日、旧住所ポストを確認できる最終日が重なると、小さな日付ミスが大きな受け取り漏れにつながります。
ここでは、引っ越し前、引っ越し後、家族や同居人が関わるケースに分けて、郵便物の見落としを減らす考え方を整理します。
引っ越し前に気づいた場合
引っ越し前に開始日ミスへ気づいた場合は、まだ旧住所のポストを確認できるため、比較的落ち着いて再提出や郵便局相談を進めやすい状況です。
ただし、転送開始日を早くしすぎていると、引っ越し前に届くはずだった郵便物が新住所へ向かう可能性があるため、新居にまだ入れない場合や鍵を受け取っていない場合は注意が必要です。
この段階では、誤った開始日、実際の入居日、鍵の受け取り日、旧住所を出る日を整理し、どの日から新住所で受け取れるのかを明確にしておきます。
引っ越し前なら、重要な差出人へ「住所変更は何日以降の発送分から反映してほしい」と具体的に伝える余地もあるため、カード会社、金融機関、勤務先、学校、保険会社などは早めに連絡しておくと安心です。
まだ時間があるからと放置せず、登録に3〜7営業日かかる前提で、転居届の再提出や相談を前倒しにすることが、引っ越し当日の混乱を避ける近道になります。
引っ越し後に気づいた場合
引っ越し後に開始日を遅く間違えたことへ気づいた場合は、旧住所に郵便物が届き続けている可能性を考え、まず旧住所ポストを誰が確認できるかを把握します。
自分で旧住所へ戻れる距離なら早めに確認し、戻れない場合は管理会社、大家、家族、信頼できる同居人などに、郵便物の有無だけ確認してもらえるか相談します。
| 確認先 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 自分 | ポスト確認 | 退去後の立ち入りに注意 |
| 管理会社 | 保管相談 | 開封は頼めない |
| 家族 | 受け取り補助 | 本人宛の扱いを確認 |
| 差出人 | 再送依頼 | 本人確認が必要な場合あり |
旧住所に戻れないからといって何もしないと、次の入居者が入ったあとに個人情報を含む郵便物が残る可能性があるため、早めに管理側へ相談することが大切です。
同時に、郵便局への相談と正しい転居届の再提出を進め、重要な差出人には新住所を直接登録し直して、転送サービスに依存しない受け取り体制へ切り替えます。
家族分の転送で注意する
家族で引っ越す場合や、家族の一部だけが新住所へ移る場合は、転送開始日の間違いが世帯全体の郵便物に影響することがあります。
転居届では転居者を指定するため、世帯全員を転送したいのか、一部の人だけを転送したいのかを誤ると、旧住所に残る家族の郵便物まで動いてしまう可能性があります。
- 世帯全員で引っ越す
- 本人だけが単身赴任する
- 子どもだけが進学で転居する
- 結婚や離婚で氏名が変わる
- 二世帯住宅の一部だけ移る
開始日の間違いに気を取られて転居者名の確認を忘れると、家族内で「届くはずの郵便物が届かない」というトラブルになりやすいため、誰の郵便物をいつから転送するかを名前単位で確認します。
家族分の届出では、旧姓、通称、子どもの氏名、同居人の有無なども関係することがあるため、再提出前に家族全員で届出内容を見直してから進めると安心です。
再提出だけに頼らない住所変更対策

転居届の転送開始日を間違えたときは、郵便局への届出を直すことに意識が向きますが、実際の受け取り漏れを防ぐには、差出人側の住所登録を直接変えることが欠かせません。
転送サービスは旧住所あての郵便物を新住所へ回すための補助であり、銀行、クレジットカード、保険、勤務先、行政手続き、通販サイトなどの登録住所そのものを自動的に変えてくれる手続きではありません。
ここでは、重要度の高い差出人、通販や宅配との違い、今後のチェックリスト化という視点で、開始日ミスの影響を最小化する方法を整理します。
重要な差出人へ直接連絡する
転送開始日を直しても、重要な差出人が旧住所のまま発送すれば、転送の処理に時間がかかったり、転送不要の指定で返還されたりする可能性があります。
特に金融機関、カード会社、保険会社、勤務先、学校、自治体、年金や税金に関わる窓口などは、本人確認や書面通知の都合で転送に頼れない場面があるため、早めに住所変更を済ませる必要があります。
| 差出人 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| 銀行 | 高 | 本人確認書類が多い |
| カード会社 | 高 | 重要通知が届く |
| 勤務先 | 高 | 税務書類に関係 |
| 保険会社 | 高 | 契約通知がある |
| 通販サイト | 中 | 荷物の誤配送を防ぐ |
住所変更の連絡では、単に新住所を伝えるだけでなく、旧住所へ発送済みの郵便物がないか、再送できるか、転送不要で返還された場合にどうなるかを確認すると安心です。
重要書類の到着予定が近い場合は、発送予定日、発送方法、問い合わせ番号の有無も確認し、郵便局の転送状況とは別に追跡できる材料を増やしておきましょう。
宅配便とは別に考える
郵便局の転居届による転送サービスは、旧住所あての郵便物等を新住所へ転送する仕組みであり、すべての宅配便や各配送会社の荷物に同じように適用されるものではありません。
通販サイトで旧住所を登録したまま注文した商品、宅配便で送られる荷物、置き配指定の商品、冷蔵や大型配送などは、郵便の転送届とは別に配送会社や販売店側で住所変更が必要になることがあります。
そのため、転居届の開始日を直したから通販の荷物も自動的に新住所へ届くと考えるのは危険です。
引っ越し前後は、Amazon、楽天市場、各通販サイト、フリマアプリ、サブスクリプション、職場の備品配送、学校教材の配送先などを個別に確認し、既定の住所が旧住所のままになっていないか見直します。
転送開始日の間違いで郵便物に不安がある時期ほど、郵便と宅配を分けて管理し、郵便局の手続きで解決できる範囲と、販売店や配送会社へ直接連絡すべき範囲を混同しないことが大切です。
確認リストを作る
転送開始日を間違えた後は、その場の対応だけで終わらせず、どこまで住所変更が済んでいるかをリスト化すると、後から届かない郵便物に気づいて慌てるリスクを減らせます。
リストは難しく作る必要はなく、差出人名、住所変更日、旧住所への発送有無、転送不要の可能性、再送依頼の有無を並べるだけでも十分に役立ちます。
- 金融機関
- クレジットカード
- 保険
- 勤務先
- 学校
- 自治体
- 携帯電話
- 通販サイト
- サブスク
特に引っ越し直後は、生活用品の購入や手続きが重なって記憶が曖昧になりやすいため、住所変更をしたつもりでも一部だけ旧住所が残っていることがあります。
転居届の再提出日、郵便局へ相談した日、差出人へ連絡した日を記録しておくと、後で問い合わせるときに説明しやすく、同じ確認を繰り返す時間も減らせます。
失敗を繰り返さない申請前の見直し

転居届の転送開始日を間違えた経験がある人は、次に引っ越すときや家族の転居を手伝うときに、同じミスを防ぐ仕組みを作っておくと安心です。
日付ミスは注意力だけで完全に防ぐのが難しく、入居日、退去日、引っ越し作業日、鍵の受け渡し日、住民票の異動日など似た日付が多いほど起こりやすくなります。
ここでは、申請前の見直し、提出タイミング、家族確認という三つの観点から、転居届を出す前に確認すべきポイントを整理します。
日付を一つに決める
転居届の転送開始日を決めるときは、なんとなく引っ越し月の近い日を選ぶのではなく、旧住所で郵便物を受け取れる最終日と、新住所で確実に受け取れる最初の日を基準にします。
退去日と入居日が同じなら判断しやすいですが、先に新居の鍵を受け取る場合、退去後に数日ホテルや実家へ滞在する場合、荷物だけ先に送る場合は、郵便物を受け取れる実態と日付がずれます。
| 確認する日 | 見るポイント | 判断材料 |
|---|---|---|
| 退去日 | 旧住所を出る日 | ポスト確認の最終日 |
| 入居日 | 新住所に入る日 | 受け取り開始日 |
| 鍵受領日 | 新居へ入れる日 | 早期転送の可否 |
| 重要発送日 | 書類が出る日 | 直接連絡の要否 |
転送開始日は生活実態に合わせる必要があるため、住民票の異動日や引っ越し業者の作業日だけを見て決めると、実際に郵便物を受け取れる日と合わないことがあります。
申請前にはカレンダーに関係する日付を書き出し、「この日から新住所で確実に郵便物を確認できる」と説明できる日を選ぶと、開始日の選択ミスを減らせます。
提出は余裕を持つ
転居届は、開始希望日を入力すれば即日で処理される手続きではないため、引っ越し直前に出すほど希望日とのずれが起こりやすくなります。
日本郵便の案内では登録までに3〜7営業日を要するとされているため、土日祝日や大型連休、年末年始、引っ越し繁忙期を挟む場合は、さらに余裕を持って考えるほうが安全です。
余裕を持って提出しておけば、開始日を間違えた場合でも、再提出や郵便局相談、差出人への住所変更連絡を行う時間が残ります。
反対に、引っ越し後に慌てて提出すると、登録が完了するまでの間に旧住所へ届く郵便物を誰が確認するのかという問題が残りやすくなります。
提出の目安を決めるときは、引っ越し作業日から逆算するだけでなく、重要書類の発送予定や旧住所ポストを見に行ける日も含めて考えると、現実的なスケジュールを組めます。
家族で読み合わせる
家族分の転居届では、一人が代表して入力した内容を、対象者全員または大人の家族で読み合わせるだけでもミスを減らせます。
開始日、旧住所、新住所、転居者名、旧姓、建物名、部屋番号、世帯全員か一部かという項目は、入力者本人が正しいと思い込んでいると見落としやすい部分です。
- 開始日は合っているか
- 旧住所の部屋番号はあるか
- 新住所の建物名は正しいか
- 転居者名に漏れはないか
- 旧姓や通称の郵便物はあるか
- 家族の一部だけ転送しないか
読み合わせは数分で終わりますが、間違えた後の再提出、郵便局相談、旧住所ポスト確認に比べると、負担を大きく減らせる予防策です。
特に進学、単身赴任、結婚、離婚、同棲解消、二世帯住宅からの一部転居では、誰の郵便物をどこへ送るのかが複雑になりやすいため、日付だけでなく転居者の範囲まで確認してから提出しましょう。
転居届の開始日ミスは早めの確認で被害を抑えられる
転居届の転送開始日を間違えたときは、まず受付番号、提出日、誤った開始日、正しい開始希望日、旧住所と新住所を整理し、e転居ならWebサイトや郵便局アプリ上で後から修正できない前提で動くことが大切です。
正しい内容で再提出できる場合もありますが、すでに転送が始まっている可能性がある、開始日を大きく早めたまたは遅らせた、旧住所に郵便物が残ると困る、重要書類の到着予定が近いという場合は、旧住所または新住所の配達を受け持つ郵便局へ相談したほうが安全です。
転送開始希望日を書いていても、登録までには3〜7営業日を要するため、希望日と実際の反映にはずれが生じることがあり、直前の手続きほど旧住所ポストの確認や差出人への直接連絡が重要になります。
また、転居届は住所登録そのものを変更する手続きではなく、転送不要の郵便物は新住所へ転送されないため、銀行、カード会社、保険、勤務先、学校、自治体、通販サイトなどの住所変更は別に進める必要があります。
開始日ミスに気づいた時点で、再提出、郵便局相談、差出人への住所変更、旧住所ポストの確認を並行して進めれば、郵便物の受け取り漏れや個人情報の放置を最小限に抑えられます。



